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ポストあきたこまち「秋系821」 かむほど甘み

新潟県の「新之助」や青森県の「青天の霹靂(へきれき)」など各地で相次いで誕生したブランド米。2018年産米から国の生産調整(減反)政策が廃止され、米の主要産地は消費者向けにアピール合戦の様相を見せている。米どころの秋田では、あきたこまちの看板の大きさもあって新品種米開発の出遅れ感が否めなかったが、今年に入って県が新品種候補の選定を終えた。22日、県議会農林水産委員会で議員向けに新品種米の試食会が開かれた。

 22日に県議会棟であった試食会。出席した議員の中には農業を営む人もいたが、炊きたてのコシヒカリとあきたこまち、新品種米をそれぞれほお張ると新品種米について「あきたこまちより、うまみが増している」と驚いた様子で「ぜひ作ってみたい」。他の議員も「ネーミングはどうなるんだろう」などと期待する声が相次いだ。

 県が選定した新品種候補は「秋系821」。一般財団法人「日本穀物検定協会」(穀検、東京都)に食味官能試験を依頼し複数県産のコシヒカリを基準に食べてもらったところ、総合評価の平均値が他県産コシヒカリの2倍と高評価を得たという。

 開発担当の県水田総合利用課によると、新品種の米粒はふっくらとし見栄えがよく、つやも豊か。粘りと甘みが強く、かめばかむほど甘みが口の中に広がるという。

 県があきたこまちに代わる主力新品種の開発をスタートしたのは2014年。約800系統から絞り込む形で、今年1月、秋系821に絞り込んだ。

 県は19年度一般会計当初予算案にこのブランド米関連で3946万円を計上し、5月には関係機関が集まった新品種ブランド化戦略本部(仮称)を設立し、生産から販売、流通に至るまでの指針を策定する計画。品種登録に使う名前などを決め、22年度の作付け開始を目指している。

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 山形県の「つや姫」は10年、「青天の霹靂」は15年、「新之助」は17年の販売開始だ。県の米の新品種開発は、他県と比較するとブランド米開発の波に乗り遅れた感が否めない。

 「あきたこまちにあぐらをかいていた部分はある。米産県としてトップブランドがなかったのは遅きに失した」。開発の遅れについて、県農林水産部の斎藤了部長はそう語る。

 穀検が毎年公表する食味ランキングで、県南以外で収穫されたあきたこまちの新米は長年、最も評価の高い「特A」を逃してきた。一方で、17年産米では他の42銘柄が「特A」を獲得。他の産地のブランド米に県産あきたこまちは押されているのが実情だ。

 開発された秋系821は、あきたこまちと比べると、作付面積あたりの収穫量がやや落ちる見通しだ。新品種の開発を担った県農業試験場の川本朋彦上席研究員は「今回は食味に特化したため、栽培のしやすさには目をつぶった」としている。