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魚沼産コシヒカリ「特A」復帰 つかの間の安堵、競争激化

日本穀物検定協会による2018年産のコメの食味ランキングで、新潟県の魚沼産コシヒカリが2年ぶりに最高位の特Aに返り咲いた。抜群のブランド力があるだけに地元関係者は胸をなで下ろすが、前回に初めてランクを落とした原因ははっきりしていない。特A復帰は「根本的な解決にはならない」との指摘もあり、たゆまぬ品質の向上が求められている。

対策検討会議には県や農協、生産者らが集まり、コシヒカリの品質向上に向けて意見を交わした(2018年3月、南魚沼市)

対策検討会議には県や農協、生産者らが集まり、コシヒカリの品質向上に向けて意見を交わした(2018年3月、南魚沼市)

「ほっとしている。昨年は気候条件も厳しかったが、生産者の努力が実った」

2月下旬、18年産米の食味試験の結果が明らかになると、新潟県の花角英世知事は安堵したような表情で語った。南魚沼市の林茂男市長は「生産者が土づくりから見直し、適切な刈り取りに取り組んだ結果だ」と分析した。

魚沼産コシヒカリは1989年(平成元年)に最高評価の特Aが設定されて以来、28年連続で獲得していたが、17年産で初めて2番目のAに転落した。

コメどころの新潟県でも最高峰の産地ブランドだけに、強い危機感から県や地元自治体、生産者は対策検討会議を複数回にわたって開催。専門家を交えて土壌改良などについても話し合った。

栽培指針を定めた「魚沼米憲章」を18年産から改定。田植えの期間を狭めて、遅れにより食味や品質の劣化を招かないようにした。さらに出荷の際は、ふるいにかける目の大きさを「1.85ミリ以上」から「1.9ミリ以上」とし、大きな粒のみを出荷するように生産者に呼びかけた。

悲願の特A復活はこうした地域一丸の努力によるところが大きいとされる。一方、魚沼で有機栽培にこだわるコメの生産・販売会社、ごはん(津南町)の大島知美社長は「田んぼを作るには何十年もかかる。たった1年の努力が実を結んだとは言えない」と語る。

18年産米のうち特Aは全国で55あり、出品数の全体に占める比率は36%と17年産の28%から拡大した。他産地との競争が激しくなっており、「特Aに戻ったぐらいで喜んではいけない。改めて基本に立ち返り正しい米作りを続けていくだけだ」と言い聞かせる。

17年産米が評価を落とした原因について、「はっきりとしていることは何もない」(JA北魚沼)。長雨などの悪天候で刈り取り時期が遅れたという見方もあるが、記録的な冷夏で全国的に不作となり、店頭からコメが消えた1993年の「平成の米騒動」でも魚沼産は全国で唯一の特Aを取得している。

食品科学が専門でコメの食味評価について詳しい新潟薬科大学の大坪研一教授は「十分な栽培ができない生産者のコメが評価されてしまった可能性がある」と指摘する。

日本穀物検定協会は無作為に採取したサンプルについて評価する。ブランドを維持するためには地域全体でさらに栽培手法に磨きをかけるなどしたうえ、「一定の基準を満たしたものを魚沼産と名乗れるような仕組み作りも必要だ」と提案している。

日本経済新聞電子版より