お仕立て米が買えるお米屋

お米ひろば お仕立て米 野口米店

日本一のお米を組み合わせ自分だけの究極のお仕立て米を作る!

日本一のお米、名人のお米、こだわりのお米、全国の銘柄米を販売しております。

「コシヒカリの反省」福井県の見せた意地

【確認用】C食味ランキングで特Aを獲得した銘柄と参考品種

コメの作付面積日本一を誇る「コシヒカリ」。一般的な産地のイメージは「新潟県」かもしれないが、実は発祥の地は福井県だ。その福井県が現在売り出しに懸命なのが、昨年本格デビューした新品種「いちほまれ」。食味ランキングで最高位の「特A」を2年連続で獲得するなど"実力"は折り紙付きで、その開発の裏にはコシヒカリで得られた反省があるという。

■2年連続で最高位「特A」
 「福井のコメはおいしいと知って」。田植えシーズンの5月17日。「いちほまれ」の苗を植える催しで、福井県の杉本達治知事は自ら田植え機に乗り込んでアピールにいそしんだ。
 いちほまれは、色の白さと艶に加え、粒感と粘りのバランス、やさしい甘みが特長。日本穀物検定協会の食味ランキングでは、作付面積1千平方ヘクタール以上の規定に満たないため参考品種という扱いだが、平成29(2017)年度、30年度の2年連続で最高位「特A」評価を得ている。昨年は作付面積600ヘクタール、生産量約3千トン。県全体の1割にも満たないが、県と県JAグループは今年、作付面積を800ヘクタールに広げ、生産量も3割増の4千トンまで増産する計画だ。
 ■弱点克服、20万種から開発
 平成23年から開発に着手し、候補20万種からえりすぐり約6年かけて生み出された新品種いちほまれ。コシヒカリが抱えている弱点を克服したという。
 コシヒカリは寒さに強いが、イネに発生する病気「いもち病」にかかりやすく、倒れやすいという弱点がある。これに対し、いちほまれは暑さといもち病に強く、茎が太く風などで倒れにくいという。同県福井米戦略課の角内宏幸参事は、いちほまれの優れた点を「栽培のしやすさ」と説明する。
PR戦略でもコシヒカリの反省がある。
 コシヒカリは同県農業試験場で育種課長、場長などを歴任した故・石墨慶一郎氏が昭和23年から育成を手がけて誕生した品種。だが、産地のイメージは「新潟」だろう。その理由として、19年にコシヒカリの元になった種の交配が新潟県で行われ、30年に新潟県が他県に先駆けて奨励品種としたことがある。
 加えて、福井県の関係者は「新潟産コシヒカリは東京に供給され、名が売れて全国区になった」と分析する。東京で流通し、古くから江戸にコメを供給する穀倉地帯だった新潟のイメージと相まって、「コシヒカリは新潟産」と定着したというわけだ。
 ■ホテル椿山荘東京で名称発表
 このため、福井県は「東京で、いちほまれの発信に力を入れた」(角内参事)。平成29年4月の名称発表は東京の老舗「ホテル椿山荘東京」で開き、秋の販売促進イベントも首都圏に集中した。翌30年の本格デビューから関西や中京地区にも宣伝を拡大した。昨年度、コメ食味ランキングで最高位「特A」を得たのは過去最多の55銘柄。いちほまれがどこまで浸透できるか、勝負どころだ。