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早場米、5年連続上げ

宮崎コシヒカリ 農協、買値上乗せ/作付け減背景

通常のコメより早く出回る2019年産の早場米の収穫が始まった。代表銘柄の宮崎産コシヒカリの卸向けの販売価格は5年連続で上昇した。コメの作付けが減るなか、集荷を増やしたい農協が農家からの買い取り金額を上乗せしたためだ。小売価格に波及すれば消費者のコメ離れに拍車をかけかねない。

宮崎産コシヒカリは流通量が多く注目されている(日南市、24日)

宮崎産コシヒカリは流通量が多く注目されている(日南市、24日)

早場米は本州や北海道より1~2カ月早く刈り取る九州や四国のコメだ。取引価格は他の産地が値決めする際の参考とする。特に宮崎コシヒカリは流通量が多く注目される。

JA宮崎経済連(宮崎市)が同銘柄をコメ卸へ販売する価格(相対販売基準価格)は、出回り当初の期間で60キロ(1俵)あたり1万7000円(税抜き)と18年産と比べ500円(3%)高くなった。値上がりは15年産から5年連続だ。

1俵あたりの農家手取りも増える。ある地元農協が7月に農家から買い取る価格も同1万4600~1万5200円と、18年産と比べ最大600円(4%)高い。7月末にも西日本や首都圏のスーパーなどで店頭に並ぶ見通しだ。

早場米を手掛ける産地のJAはまゆう(宮崎県日南市)は「集荷が年々難しくなっているため、買い取り価格を上げざるを得ない」という。近年、集荷目標を1割ほど下回っているという。

コメはJAグループを通さない出荷の割合が増えている。かつてコメ流通はほとんどがJAグループを経由していたが、現在の割合は4割ほどで減少傾向だ。農家が独自ルートで販売しているためだ。

コメ農家の八久保弘恭さん(宮崎県日南市)は「今年は日照不足で収穫が前年より1週間遅れた。生育も鈍って平年より収穫量が減りそうだ」と話す。

生産減少も追い打ちをかける。19年産米は政府による生産調整(減反)が廃止されて2年目となるが、「高齢化と人手不足で増産余力はない」(同JA)という。

宮崎県によると、宮崎県全域では19年産で主食用の作付面積は前年より2%減った。畜産が盛んな同県は栽培の手間がかからない飼料用のコメや大豆などへの転作が進んでいる。農林水産省によると、全国15道府県でも主食用米の作付けが減る見込みで、増やす産地はなかった。

早場米のみならず、秋から出回る全国のコメが高値で推移する懸念も出ている。複数のコメ卸によると「新潟コシヒカリといった主要銘柄で前年より1~2%高い収穫前契約を提示された」という。

例年、収穫前契約は6~7月に全国農業協同組合連合会(JA全農)がコメ卸各社に提示する。秋の収穫後の需給を反映させて、基準価格から上下10%の範囲内で調整する。

コメ価格は収穫後の作柄によって決まるが、最近の人手不足による輸送費の上昇も価格を押し上げそうだ。「運賃の上昇分を販売価格に上乗せするとの打診をJA全農から受けている」(関東のコメ卸)という。本州や北海道といった主要産地のコメも5年連続で値上がりする可能性も高くなってきた。

近年、国内のコメの需要量は毎年10万トンずつ減っている。値上がりすれば消費がさらに落ち込む可能性がある。

日本経済新聞電子版より