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「夜は太るから炭水化物を食べない」が危険な理由

夜は寝るだけだから、エネルギー源は摂らなくて大丈夫という考えは本当でしょうか?

そもそも炭水化物とは......最もすばやくエネルギーになる栄養素

炭水化物は、主食となる米や小麦粉、いも類などの食材に多く含まれている栄養素です。「エネルギー産生栄養素」の中でもすばやくエネルギーに変換されるため、「頑張りたいときに欠かせない栄養素」ということもできます。

炭水化物は太るが、「夜は炭水化物抜きがよい」は誤り

炭水化物を摂りすぎることの影響は、太ることです。しかし「摂りすぎる」はよくありませんが、「抜き」もよくはありません。

夕食で炭水化物を抜く人は、夜は寝るだけでエネルギーの使用量が少ない時間帯なので、エネルギー源である炭水化物は必要ないだろうという考えなのだと思いますが、寝ている間は食事も摂らないため、食事と食事の間の時間が長くなります。

1時間単位の必要エネルギー量は少なくても、次の食事までの時間が長いため、やはりエネルギー源の確保は必要なのです。

そのため、夜も「適度に」炭水化物を摂ることが必要なのです。

朝食は炭水化物を積極的に! おすすめの食材と量の目安

朝はぜひ炭水化物をしっかり摂ってください。最もスピーディにエネルギー源になりますので、午前中の活動に必要です。

炭水化物源としては米飯、パン、麺(うどん、そば、ラーメン、パスタなど)、オートミールなどどんなものでもかまいません。普通の生活をするのであれば、何を食べても構いませんが、パンや麺は製造過程で食塩が含まれていますので、減塩を意識したいなら米飯がよいでしょう。

また、米飯は水を加えて炊飯するため水分含量が多いのですが、パンは焼き上げる段階で水分が減少するため、水分摂取の面からは米飯が優れているといわれています。

1食で摂りたい量は性別や年齢・体格・活動量(仕事内容)などによって異なるためはっきりとはいえませんが、一般的なデスクワークの30~40歳代くらいの男性で、米飯であれば200g程度、食パンであれば6枚切で2枚程度が目安です。

コンビニで買うのであれば、おにぎり2個程度が目安でしょうか。もちろん、これだけで朝食終了ではなく、おかずもしっかり食べてくださいね。

炭水化物は減らすと危険! 炭水化物抜きのリスク......ケトーシスによる体調不良

炭水化物の抜きすぎや炭水化物ゼロの生活は、栄養学的に見るととても危険なものです。体が炭水化物の不足分をたんぱく質や脂質で補おうとするため、通常は弱アルカリ性に保たれている体が酸性に傾き、「ケトーシス」という状態になってしまいます。

ケトーシスの状態で起こる症状は様々で、吐き気や嘔吐を始め、ひどい場合には「昏睡」「意識不明」の症状が出てきます。こうなると命の危機もあります。

そこまで重大な症状が出ない場合でも、ケトーシスはちょっとしたことでも起こるのです。

前日に焼肉屋さんに行った程度でも、軽度ではありますが、体はケトーシスの状態になっていることは珍しくありません。これは焼肉屋さんではお肉がメインになり、ご飯や野菜を意識的に食べない人は炭水化物やビタミンが不足してしまうためです。

ダイエット中も、大切なのは「バランスのよい食生活」

炭水化物はダイエット中の方には気になる栄養素のようですが、ここで解説した通り、炭水化物は体にとって欠かせない栄養素です。

「炭水化物抜きダイエット」など、単一の栄養素に着目したダイエット法は、シンプルでとても分かりやすいため、しばしば流行します。でも、「流行」になったものは長く続けるのは難しく、やめる日が来るものです。極端な方法で一時的に体重を落としても、やめてリバウンドしてしまっては意味がありません。

本当に成功できるダイエットは、たとえ死ぬまでやり続けても「やめよう」と思うことがなく続けられる方法であるはずです。大切な栄養素である炭水化物もしっかり適量を取り、上手に続けられる食生活を目指してください。