お仕立て米が買えるお米屋

お米ひろば お仕立て米 野口米店

日本一のお米を組み合わせ自分だけの究極のお仕立て米を作る!

日本一のお米、名人のお米、こだわりのお米、全国の銘柄米を販売しております。

業務用の契約栽培米 調達を拡大

外食などで使う業務用米を農家との契約栽培で調達する動きが広がっている。全国農業協同組合連合会(JA全農)が2020年産で19年産より9割増やし、コメ卸も拡大する。収穫前に取り決めることでコメの安定調達につなげる。業務用米はコメ産地がブランド米などの生産を増やしたあおりで不足している。業務用米の値上がりが抑えられる可能性もある。

「あきだわら」などの銘柄が業務用米になる
(2019年産、新潟市)

「あきだわら」などの銘柄が業務用米になる
(2019年産、新潟市)

JA全農は20年産の業務用米の契約栽培を約2万8千トンと、19年産より9割増と大幅に引き上げる。21年産では5万トンまで増やす。15年産から始めており、当初は西日本が多かったが、東北などでも契約する地域農協や農家を増やした。

「ちほみのり」「あきだわら」といった収穫が多く低価格の銘柄の作付けを依頼する。田植え前に数量や価格などを決めて買い取っており、外食チェーン店などへ卸す。JA全農は「コメの売れ残りを防ぎ、実需のニーズにあった生産体制をつくりたい」(米穀生産集荷対策部)という。

大手コメ卸、ヤマタネも契約栽培の業務用米の調達を増やす。20年産は東北産の「萌えみのり」を中心に約1万4千トンで19年産比で2割多い。同社の山崎元裕社長は「外食業者が求める業務用米は市場では入手しにくくなっている。産地との連携を強めて調達するしかない」と話す。

最大手のコメ卸、神明(神戸市)も18年産から契約栽培したコメの調達を始め、20年産で約3千トンと19年産比3~4割増やす。種苗会社と共同開発した「大粒ダイヤ」という品種で、収穫量が多く、大粒で冷めても味が落ちにくいという。丼飯などに合うと外食店や弁当業者に出荷している。

業務用米の需要は年間200万トン前後とみられ、国内の主食用米生産の3割に相当する。コメ卸は秋の収穫後に農家や農協から必要量を仕入れているのがほとんどだ。

近年は業務用米が不足しており、「19年産も仕入れ状況はさらに厳しくなっている」(大手コメ卸)という。農家が高単価で売れるブランド米や、補助金が得られる飼料用米の生産に力を入れているためだ。農林水産省は「業務用米の不足が顕著になってきたここ数年、契約栽培を始める動きが加速している」(農産企画課)と指摘する。

契約栽培は農家の経営安定にもつながる。ヤマタネ向けに契約栽培する宮城県の地域農協、JA新みやぎ(栗原市)の千田和男理事は「契約栽培のコメは主力品種の『ひとめぼれ』よりも安いが、収穫量が多いので手取りは1~2割ほど増えやすい」と話す。

不足を背景に業務用米は5年ほど前から値上がりしている。19年産は当時より1~4割高くなり、外食産業が求める価格帯を上回っている。「市場では欲しい価格のコメが手に入らない。国内で安いコメを仕入れるには契約栽培しかない」(中食業者の業界団体、日本炊飯協会=東京・豊島)との声が聞かれる。

契約栽培した業務用米は今後も増加する見通しだ。ただ、リスクを抱えたくないと「数量のみを事前に決め、価格は収穫後に市場の相場をみて決めるケースが多い」(農水省)。安定した数量と価格で仕入れる契約栽培が普及していけば、業務用米不足の解消と価格の上昇を抑える可能性がある。

日本経済新聞電子版より