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新興ブランド米、苦境 節約志向や競争激化

後発組、選別の目厳しく
2020年産の新米出荷が始まるなか、ここ数年デビューが相次いだ新興ブランド米の価格が下落している。農家の収入増加が期待されたが、競争激化に新型コロナウイルスによる景気悪化が重なったあおりで、特に「後発組」に従来の主力銘柄より落ち込んでいる銘柄が目立つ。新興ブランド米のなかでの選別も始まりつつある。
新品種.jpg 農林水産省によれば、主食などに使う「うるち米」の産地品種銘柄数は直近で869銘柄。5年で2割強増えた。自治体が地域の農協などと組んでブランド米を積極的に生みだしたためだ。

日本全体のコメ卸値は19年産まで5年連続で上昇していたが、今年は外食産業の低迷などで安い。全国農業協同組合連合会(JA全農)が各地の地域農協からの仕入れの際に払う仮払金(概算金)は下落傾向だ。

下げ幅2倍

新興米、特に発売5年以内など後発組は厳しいようだ。「魚沼コシヒカリ」に並ぶ新潟のブランドとして大粒でつやのある特徴を打ち出した「新之助」(17年に本格発売)の仮払金は60キロ(1俵)あたり1万5200円と前年比1800円(11%)安い。下げ幅はコシヒカリの2倍だ。全農の仕入れ値が下がれば卸値や小売価格に波及する。全農が卸に新之助を販売する価格は前年比8%安い。

18年に本格発売の「だて正夢」(宮城)の仮払金は6%安く、同年デビューの「雪若丸」(山形)は7%下がった。いずれも「ひとめぼれ」や「はえぬき」といった主力銘柄より下げ幅が大きい。

高価格のブランド米は農家収入の増加や産地の名声につながるが、市場は狭い。日本政策金融公庫の調査では、コメを購入する際の基準(複数回答)で価格を重視する消費者が67%と最も多い。昨年秋の消費増税が節約志向を高めたほか、今年のコロナ禍で「消費者の財布のひもが一段と固くなっている」(コメ卸)。

全農関係者は「新之助などは高い価格帯を狙い過ぎた」と話す。農家所得の向上という期待を背負った新品種は従来の主力銘柄より高級になる傾向が強い。消費者の節約志向が年々強まるなかで逆風となった。

同時多発で増加

参入が相次ぎ、独自色を打ち出すのが難しくなったことも大きい。コメ卸の担当者は「先行する新興ブランド米を追おうと、あまりにも同時多発的に増えた」と話す。

新興米でも、10年ほど前に発売した先行組は堅調な銘柄も少なくない。北海道の「ゆめぴりか」や山形の「つや姫」の20年産米のJA仕入れ値の仮払金は前年と同水準だった。家庭の巣ごもり需要も取り込み、生産農家には「もっとほしいという要望に応えられていない」との声もある。

約70銘柄を扱うコメ専門店スズノブ(東京・目黒)の西島豊造社長は「ゆめぴりかやつや姫は消費者にしっかり認知されている」と話す。後発でも15年登場の青森の「青天の霹靂(へきれき)」など仮払金が前年から据え置かれた銘柄もある。「県外認知度が高く、リピーターも多い」(JA全農あおもり)。

今年下落した銘柄も品質は評価されている銘柄は多い。スズノブの西島社長は「産地自らが認知度を高める努力が一段と重要になる」とみる。

日本経済新聞電子版より