おこめの話
元ボクシング世界チャンピオンが教える「白米ダイエット」
現役ボクサー時代、さまざまなダイエットを試した木村氏が最後にたどり着いた「究極のヘルシー・ダイエット」が「白米をたっぷり食べる」食事法だった。木村氏はオンラインでダイエットを指導しているが、受講生のほとんどの人が、1カ月で3~5キロのダイエットに成功するという。 糖質をとって痩せる。そんな夢のようなダイエットはあるのだろうか。早速木村氏が提唱するダイエット・メソッドをみていこう。
白米は栄養豊富な最強のダイエット食品

ここ数年、流行する多くのダイエットでは「糖質は敵」「炭水化物厳禁」など謳われているものが多い。 しかしごはんは、腹持ちがよいだけでなく、十分な糖質を摂取することで脳に栄養が届き、よけいな間食を欲しがる欲求から解放してくれる。 さらに、ごはんはビタミンB、食物繊維ほか、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄、さらにはタンパク質も含み、栄養も豊富だ。おまけに消化がよいため、消化器官に負担がかかりにくく、代謝が上がって、太りにくい体質に導いてくれる。 日本人が古くから親しんできたお米。まずはこの力を信じることからダイエットはスタートする。
ごはんとおかずは6対4
木村氏は「食事のメインは、おかずではなく、ごはんです」と強調し、ごはん6対おかず4という割合を推奨する。 1食の割合のうち「炭水化物=50~65%」は厚生労働省も推奨している栄養配分だ。食べ過ぎず、食べなさ過ぎず、体に必要なぶんだけ栄養をとるための「ゴールデンバランス」が、ごはん6対おかず4という割合なのだ。 一方、糖質オフダイエットでよしとされるおかずには、ダイエットの敵となる塩分や脂質が多く、たくさん食べると胃腸の消化に余計な負担がかかってしまう。
ダイエットの本当の敵は塩分と脂質
ダイエットの本当の敵はこの塩分と脂質だ。とりすぎると体にさまざまな悪影響を及ぼす。 脂質はとり過ぎると脂肪に変わることは言うまでもないが、さらに塩分は体が水分を溜め込んでむくみやすくなり、脂肪まで溜め込みやすくなるという。ほかにも代謝が下がる、胃の動きが鈍くなる、消化液の分泌が活発になり、食欲が増すなどデメリットばかりだ。 1日に必要な塩分は、女性で9.3g、男性で11gぐらいが目安。参考までに、納豆についたタレとからしを全部使うと塩分は1g程度、1日にとる塩分量の10分の1にも及ぶ。あらためて普段の塩分摂取量を見直すといいだろう。
水を1日2リットル以上飲む
体内に溜まった塩分を流すため、また、老廃物や毒素を洗い流すためにも水を1日2リットル以上飲むことがダイエット成功には欠かせない。 さらにお通じがよくなる、冷え性を改善してくれる、食欲を抑えてくれるなど水を飲むことによって得られるメリットは大きい。 飲み慣れない人にとって、毎日2リットルの水を飲むことは大変だろう。まずは、朝起きてすぐ、コップ1杯の水を飲むことを習慣づけすることからはじめたい。